グラナダの中心部に位置するこの大聖堂は、カトリックのイサベル女王の要請により 16 世紀初頭に建てられました。
以前、大聖堂の照明には高圧ナトリウム投光器が使用されていましたが、消費電力が大きいだけでなく、照明条件が悪く、光の質が悪く、大聖堂の壮大さと繊細な美しさを十分に表現することが困難でした。時が経つにつれて、これらの照明器具は徐々に老朽化し、メンテナンス費用は増加し続けるだけでなく、周辺環境への光害問題も引き起こし、住民の生活の質に影響を与えていました。
この状況を変えるため、DCIの照明デザインチームは大聖堂の包括的な照明改修を委託されました。彼らは大聖堂の歴史、文化、建築様式について綿密な調査を行い、文化遺産を尊重しつつ、新しい照明システムによって夜間のイメージを向上させるとともに、省エネと排出量削減の目標を達成しました。
大聖堂の新しい照明システムは、次の主要な原則に従います。
1. 文化遺産を尊重する。
2. 観察者や周囲の住居への光の干渉を可能な限り最小限に抑えます。
3. 高度な光源と Bluetooth 制御システムの使用によりエネルギー効率を実現します。
4. 都市のリズムや休息のニーズに合わせて、環境の変化に応じて動的な照明シーンが調整されます。
5. キー照明を通じて建築上の特徴を強調し、ダイナミックホワイトライトテクノロジーを備えた照明器具を使用します。
この新しい照明システムを導入するために、大聖堂と周辺の建物の完全な3Dスキャンが実施されました。これらのデータを用いて、詳細な3Dモデルが作成されました。
このプロジェクトでは、照明器具の交換と新しい制御システムの採用により、以前の設備と比較してエネルギー効率が大幅に改善され、80%を超えるエネルギーが節約されました。
夜になると、照明システムは徐々に暗くなり、主要な照明を柔らかくし、色温度を変えて、完全に消えて次の日没を待ちます。毎日、まるで贈り物を公開するかのように、パシエガス広場にあるメインファサードのあらゆる詳細と焦点が徐々に表示され、熟考するためのユニークな空間が作られ、観光名所としての魅力が高まります。
プロジェクト名: グラナダ大聖堂の建築照明
照明デザイン：Dci照明デザイン
チーフデザイナー：ハビエル・ゴリス（DCI 照明デザイン）
その他のデザイナー: ミレーナ・ロゼス (DCI 照明デザイン)
クライアント: グラナダ市役所
写真撮影：マート・イン・ガルク・ア・ペ・レズ
Lightingchina.comより引用
投稿日時: 2025年3月11日